2023年 4月
4月12日(水) 祈祷会 奨励メモ
「愚かさを超える主の祝福」 創世記26章1-16節
★困難
思ってもみない困難がやってくることがある。
想定外の困難、 難しい問題、行き詰まり 様々な事柄
どうしたらよいか悩む その中で、対処してゆく。 出口を求めて。
★困難の中にあっても主を見上げて
困難の中にあっても、主を見上げて歩んでいきたい。
曇り天気 雲に覆われ太陽が見えないとき
太陽はなくなったのではない、雲の上にちゃんとある。
雲が消えていくと、また太陽も見え、日が差してくる。
主を信仰の心で見つめつつ、進んでいきましょう。
★イサクが直面した困難
それは飢饉であった。
その飢饉に対して、どう対処するか
ゲラルの地に行った。 ペリシテ人アビビレクの支配する地。
◎創世記26:1-16
26:1 アブラハムの時代にあった飢饉とは別に、この地方にまた飢饉があったので、イサクはゲラルにいるペリシテ人の王アビメレクのところへ行った。
26:2 そのとき、主がイサクに現れて言われた。「エジプトへ下って行ってはならない。わたしが命じる土地に滞在しなさい。
26:3 あなたがこの土地に寄留するならば、わたしはあなたと共にいてあなたを祝福し、これらの土地をすべてあなたとその子孫に与え、あなたの父アブラハムに誓ったわたしの誓いを成就する。
26:4 わたしはあなたの子孫を天の星のように増やし、これらの土地をすべてあなたの子孫に与える。地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。
26:5 アブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの戒めや命令、掟や教えを守ったからである。」
26:6 そこで、イサクはゲラルに住んだ。
26:7 その土地の人たちがイサクの妻のことを尋ねたとき、彼は、自分の妻だと言うのを恐れて、「わたしの妹です」と答えた。リベカが美しかったので、土地の者たちがリベカのゆえに自分を殺すのではないかと思ったからである。
26:8 イサクは長く滞在していたが、あるとき、ペリシテ人の王アビメレクが窓から下を眺めると、イサクが妻のリベカと戯れていた。
26:9 アビメレクは早速イサクを呼びつけて言った。「あの女は、本当はあなたの妻ではないか。それなのになぜ、『わたしの妹です』などと言ったのか。」「彼女のゆえにわたしは死ぬことになるかもしれないと思ったからです」とイサクは答えると、
26:10 アビメレクは言った。「あなたは何ということをしたのだ。民のだれかがあなたの妻と寝たら、あなたは我々を罪に陥れるところであった。」
26:11 アビメレクはすべての民に命令を下した。「この人、またはその妻に危害を加える者は、必ず死刑に処せられる。」
26:12 イサクがその土地に穀物の種を蒔くと、その年のうちに百倍もの収穫があった。イサクが主の祝福を受けて、
26:13 豊かになり、ますます富み栄えて、
26:14 多くの羊や牛の群れ、それに多くの召し使いを持つようになると、ペリシテ人はイサクをねたむようになった。
26:15 ペリシテ人は、昔、イサクの父アブラハムが僕たちに掘らせた井戸をことごとくふさぎ、土で埋めた。
26:16 アビメレクはイサクに言った。「あなたは我々と比べてあまりに強くなった。どうか、ここから出て行っていただきたい。」
★人を恐れたイサク
イサクは人を恐れた
イサクは、その地に住む人たち ペリシテ人を恐れた。
自分の妻を妹だと言った。 きれいな妻リベカ
夫というと危害が加えられるかもしれない。
兄だといえば危害は加えないに違いないと考えた。
嘘をついた。 そのことで、自分の安全を図ろうとした。
リベカを気に入った者が現れたとして、その者がリベカを妻にしたいと考えたとしても、 兄であるなら、命を奪おうとする者はいないだろう。
それは、イサクの人間的な浅い知恵に過ぎなかった。
本来ならば、この女性リベカは私の妻ですとはっきり言うべきであった。
イサクはそうしなかった。
★嘘はすぐにばれてしまう。
その嘘はすぐに見破られた。
ペリシテ人の王アビメレクによって、嘘だと見破られた。
イサクとリベカは夫婦である。
嘘は、いずればれてしまう。 嘘をつくことの愚かさ
嘘をつけば、その嘘を通すために、次の噓をつかなければならなくなる。
問題は複雑になる。
★特別に助かったこと
それは、アビメレク王が神を畏れる者であった。
アビメレクの言葉 民への命令
イサクは嘘をついたけども、特別に助かった。
★神の言葉の意味
エジプトに下らず、わたしが命じる地に滞在しなさい。
共にある、そして助ける。必要を満たす。
イザクはその意味をよく理解していなかった。
神の語り掛けを信仰にあって受け止めるべきだった。
神のご支配、祝福 父アブラハムに与えられた約束、祝福
イサクは、アブラハムの子であった。
それなのに、その約束と祝福がどんなに幸いなものか、大きなものであるかを十分には理解していなかった。
★神の憐れみ
アビメレクに神を畏れる心を与えてくださっていた。
アビメレクの命令によって特別に助けてくださった。
多くの収穫をイサクに与えてくださった。
憐れみによってその命を助けただけでなく、収穫を多く与えてくださった。
★愚かさを超える神の祝福
イサクの愚かさを示された。
イサクも深く受け止めたことでしょう。
その後には、同じことをしないようにしたことでしょう。
神の祝福を受けて、
主をますます畏れ、神の語り掛けには深い意味がある。
その意味を受け止めつつ、確かな歩みをしたことでしょう。
4月20日(木) 合流祈祷会 奨励メモ
「ラバンと駆け引きをしたヤコブ」 創世記30章25-43節
★三代目ヤコブ
アブラハムを1代目として、イサクが2代目、ヤコブは3代目であった。
抜け目のない人物であった。 非常に知恵のある人物であった。
知恵があり、その知恵で良いものを手に入れた。
★知恵を働かせて最高のものを手に入れる
兄エサウより長子の特権を手に入れる。
兄の空腹を利用して
父イサクより祝福を手に入れる。
目の見えなくなった父を欺いて
ヤコブはやったと思ったことでしょう。 最高のものを手に入れた。
★急転直下
最高から最低に向かう。 最高だと思っていたら、そこからどん底に落ちる。
兄エサウの殺意
ここにいることはできない。 母の助言を受けて家から飛び出す。
最高だと思っていたことが、その反対になる。
★泣きながら眠るヤコブに対して神の語り掛け
夢で天使の上り下り
神の語り掛け
◎28章13-15節
28:13 見よ、主が傍らに立って言われた。「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。
28:14 あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。
28:15 見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」
★おじラバンのもとへ
おじラバンのもとへ行く。
そこで、叔父の娘レアとラケルと結婚することに。
本当はラケルと結婚したかった。
しかし、ラバンによって、まずレアと結婚、次に妹のラケルと
★知恵に長けたおじラバン
ヤコブも知恵が長けていたが、叔父はもっと長けていた。
ヤコブは、その叔父のもとで、21年間過ごした。
そこで働くことになった。
★ヤコブは故郷に帰ることを考え始めた。
たくさんの子どもも与えられた。 この時点で12人の子ども
男の子11名、女の子1名
★ラバンとの駆け引き
おじラバンとの駆け引き
故郷に帰りたいヤコブ 引き止めたいおじラバン
◎30章25-43節
30:25 ラケルがヨセフを産んだころ、ヤコブはラバンに言った。「わたしを独り立ちさせて、生まれ故郷へ帰らせてください。
30:26 わたしは今まで、妻を得るためにあなたのところで働いてきたのですから、妻子と共に帰らせてください。あなたのために、わたしがどんなに尽くしてきたか、よくご存じのはずです。」
30:27 「もし、お前さえ良ければ、もっといてほしいのだが。実は占いで、わたしはお前のお陰で、主から祝福をいただいていることが分かったのだ」とラバンは言い、
30:28 更に続けて、「お前の望む報酬をはっきり言いなさい。必ず支払うから」と言った。
30:29 ヤコブは言った。「わたしがどんなにあなたのために尽くし、家畜の世話をしてきたかよくご存じのはずです。
30:30 わたしが来るまではわずかだった家畜が、今ではこんなに多くなっています。わたしが来てからは、主があなたを祝福しておられます。しかし今のままでは、いつになったらわたしは自分の家を持つことができるでしょうか。」
30:31 「何をお前に支払えばよいのか」とラバンが尋ねると、ヤコブは答えた。「何もくださるには及びません。ただこういう条件なら、もう一度あなたの群れを飼い、世話をいたしましょう。
30:32 今日、わたしはあなたの群れを全部見回って、その中から、ぶちとまだらの羊をすべてと羊の中で黒みがかったものをすべて、それからまだらとぶちの山羊を取り出しておきますから、それをわたしの報酬にしてください。
30:33 明日、あなたが来てわたしの報酬をよく調べれば、わたしの正しいことは証明されるでしょう。山羊の中にぶちとまだらでないものや、羊の中に黒みがかっていないものがあったら、わたしが盗んだものと見なして結構です。」
30:34 ラバンは言った。「よろしい。お前の言うとおりにしよう。」
30:35 ところが、その日、ラバンは縞やまだらの雄山羊とぶちやまだらの雌山羊全部、つまり白いところが混じっているもの全部とそれに黒みがかった羊をみな取り出して自分の息子たちの手に渡し、
30:36 ヤコブがラバンの残りの群れを飼っている間に、自分とヤコブとの間に歩いて三日かかるほどの距離をおいた。
30:37 ヤコブは、ポプラとアーモンドとプラタナスの木の若枝を取って来て、皮をはぎ、枝に白い木肌の縞を作り、
30:38 家畜の群れがやって来たときに群れの目につくように、皮をはいだ枝を家畜の水飲み場の水槽の中に入れた。そして、家畜の群れが水を飲みにやって来たとき、さかりがつくようにしたので、
30:39 家畜の群れは、その枝の前で交尾して縞やぶちやまだらのものを産んだ。
30:40 また、ヤコブは羊を二手に分けて、一方の群れをラバンの群れの中の縞のものと全体が黒みがかったものとに向かわせた。彼は、自分の群れだけにはそうしたが、ラバンの群れにはそうしなかった。
30:41 また、丈夫な羊が交尾する時期になると、ヤコブは皮をはいだ枝をいつも水ぶねの中に入れて群れの前に置き、枝のそばで交尾させたが、
30:42 弱い羊のときには枝を置かなかった。そこで、弱いのはラバンのものとなり、丈夫なのはヤコブのものとなった。
30:43 こうして、ヤコブはますます豊かになり、多くの家畜や男女の奴隷、それにらくだやろばなどを持つようになった。
★ラバンと駆け引きをするヤコブ
ラバンの知恵に勝るヤコブの知恵
縞とぶちの羊、ヤギをたくさん増やす。
丈夫な羊と山羊をたくさん手に入れたヤコブ
★知恵により駆け引き
ヤコブはラバンとの駆け引きに勝った。
知恵は、競争。 ますます激化する。
この世界は、知恵比べ。
知恵によって相手を出し抜く。 相手に勝つ
勝負の世界では、その知恵によって戦う。
★ヤコブは、人との駆け引きには勝った。
そして多くのものを手に入れた。
その時点では勝利。 しかし、本当の勝利を手にしていなかった。
そのことは、後に明らかになる。
★駆け引きでは手に入れることができないもの
それは何でしょう?
1)共に恵みに与ること
両者共に勝利に与る。 どちらかが勝利するのではなく、共に勝利する、共に繫栄する。
片方だけの勝利
2)心の平安
駆け引きは相手を出し抜く、相手を打ち負かす。
一時的な満足は得ても、どこか後ろめたい。 心に平安が来ない。
★駆け引きをしなくても良い幸い
この世に生きていれば、どうしても駆け引きなしでは生きていけない現実がある。 駆け引きに負けたらどうする。 損をするぞ。と
駆け引きをしなくてもよい。
そうできたら、平安と感謝が与えられる。
★その幸いは主より
それは、自らのうちに勝利がなければできない。
たくさん物を持っているという意味ではない。
主にあって満たされている。 主にあって生かされている。
主にあって、歩む幸いに中に生きているということ。
主にあって生きる。
良いものを共に分かち合う。 譲り合う。 助け合う。
4月26日(水) 祈祷会 奨励メモ
「ヤコブとエサウの再会」 創世記33章1-20節
★感激の時
大きな感激を経験したい。 それは喜びの時、感謝の時。
そのような時をいただきたい。 それぞれが夢に見たこと。
それは願いつつもかなわなかったこと それぞれに違うことでしょう。
★弟ヤコブ、兄エサウにとっては、
ヤコブにとっては、それは願いつつも不可能だと思っていたこと
エサウにとっても、不可能だと考えていたこと
二人にとっては一番気になっていたこと
再会すること それは願いつつも不可能だろう。
万が一そうなったとしても、それは修羅場であろう。
★その時がやってきた。
再会の時 20年以上ぶり ついにその時が与えられた。
しかも、奇跡が起きた。 修羅場にならなかった。
修羅場の反対の時、感激の時となった。
◎33章1-20節
◆エサウとの再会
33:1 ヤコブが目を上げると、エサウが四百人の者を引き連れて来るのが見えた。ヤコブは子供たちをそれぞれ、レアとラケルと二人の側女とに分け、
33:2 側女とその子供たちを前に、レアとその子供たちをその後に、ラケルとヨセフを最後に置いた。
33:3 ヤコブはそれから、先頭に進み出て、兄のもとに着くまでに七度地にひれ伏した。
33:4 エサウは走って来てヤコブを迎え、抱き締め、首を抱えて口づけし、共に泣いた。
33:5 やがて、エサウは顔を上げ、女たちや子供たちを見回して尋ねた。「一緒にいるこの人々は誰なのか。」「あなたの僕であるわたしに、神が恵んでくださった子供たちです。」ヤコブが答えると、
33:6 側女たちが子供たちと共に進み出てひれ伏し、
33:7 次に、レアが子供たちと共に進み出てひれ伏し、最後に、ヨセフとラケルが進み出てひれ伏した。
33:8 エサウは尋ねた。「今、わたしが出会ったあの多くの家畜は何のつもりか。」ヤコブが、「御主人様の好意を得るためです」と答えると、
33:9 エサウは言った。「弟よ、わたしのところには何でも十分ある。お前のものはお前が持っていなさい。」
33:10 ヤコブは言った。「いいえ。もし御好意をいただけるのであれば、どうぞ贈り物をお受け取りください。兄上のお顔は、わたしには神の御顔のように見えます。このわたしを温かく迎えてくださったのですから。
33:11 どうか、持参しました贈り物をお納めください。神がわたしに恵みをお与えになったので、わたしは何でも持っていますから。」ヤコブがしきりに勧めたので、エサウは受け取った。
33:12 それからエサウは言った。「さあ、一緒に出かけよう。わたしが先導するから。」
33:13 「御主人様。ご存じのように、子供たちはか弱く、わたしも羊や牛の子に乳を飲ませる世話をしなければなりません。群れは、一日でも無理に追い立てるとみな死んでしまいます。
33:14 どうか御主人様、僕におかまいなく先にお進みください。わたしは、ここにいる家畜や子供たちの歩みに合わせてゆっくり進み、セイルの御主人様のもとへ参りましょう。」ヤコブがこう答えたので、
33:15 エサウは言った。「では、わたしが連れている者を何人か、お前のところに残しておくことにしよう。」「いいえ。それには及びません。御好意だけで十分です」と答えたので、
33:16 エサウは、その日セイルへの道を帰って行った。
33:17 ヤコブはスコトへ行き、自分の家を建て、家畜の小屋を作った。そこで、その場所の名はスコト(小屋)と呼ばれている。
33:18 ヤコブはこうして、パダン・アラムから無事にカナン地方にあるシケムの町に着き、町のそばに宿営した。
33:19 ヤコブは、天幕を張った土地の一部を、シケムの父ハモルの息子たちから百ケシタで買い取り、
33:20 そこに祭壇を建てて、それをエル・エロヘ・イスラエルと呼んだ。
二人は再会した。 20年以上ぶりであった。
★弟ヤコブ
ヤコブにとっては、ずっと願いつつも、恐ろしくてかなわない。
おじラバンのもとで、時間を取られたこともあったが、再会はとても怖いことであった、
逃げ出してきたカナン、 遠いパダン・アラムの地より故郷に戻って来た。
一生かなわないかもしれないと思っていたこと それは兄との再会
恐れを抱いていた。
その原因は自分自身にあった。 一番わかっていたのはヤコブ自身。
兄の一番大切なものを奪い取った。
長子の権、父イサクを通しての祝福。
恐れがヤコブを支配していた。
ヤコブは、恐れていた。 いよいよ再会の時が近づく。
策をもって身の安全を考えた。 しかし、平安はない。
★前の晩のヤボクの渡しでの出来事
ヤボクの渡しで一人残る。
そこでの格闘 神の使いとの格闘
〇32章23-33節
32:23 その夜、ヤコブは起きて、二人の妻と二人の側女、それに十一人の子供を連れてヤボクの渡しを渡った。
32:24 皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうと、
32:25 ヤコブは独り後に残った。そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。
32:26 ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。
32:27 「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」
32:28 「お前の名は何というのか」とその人が尋ね、「ヤコブです」と答えると、
32:29 その人は言った。「お前の名はもうヤコブではなく、これからはイスラエルと呼ばれる。お前は神と人と闘って勝ったからだ。」
32:30 「どうか、あなたのお名前を教えてください」とヤコブが尋ねると、「どうして、わたしの名を尋ねるのか」と言って、ヤコブをその場で祝福した。
32:31 ヤコブは、「わたしは顔と顔とを合わせて神を見たのに、なお生きている」と言って、その場所をペヌエル(神の顔)と名付けた。
32:32 ヤコブがペヌエルを過ぎたとき、太陽は彼の上に昇った。ヤコブは腿を痛めて足を引きずっていた。
32:33 こういうわけで、イスラエルの人々は今でも腿の関節の上にある腰の筋を食べない。かの人がヤコブの腿の関節、つまり腰の筋のところを打ったからである。
夜中じゅうの格闘 祈り
★ヤコブの心に平安が来た。
兄エサウといよいよ再会する。 恐れが消えていた。
自分ができることは、ただ、そのまま兄と再会すること
兄がどうであろうと、ただへりくだって、再会する。
兄エサウが怒っているのは当たり前、原因は自分にあり。
兄がどうであれ、自分は兄の前にひれ伏すのみ。
★ヤコブの心は定まった。
ヤコブの兄への言葉、態度
自分は受けるだけだ。 兄がどう出ようとも、それをただ受けるだけだ。
兄が自分に対して何をしようとも、それは仕方ない、自分はそれを受けるのみ。
★ヤコブの言葉と態度
兄エサウに対して、心からへりくだって、歩んだ。
エサウに対して、自分は僕だ。 兄は敬うべき方だ。
そのことは、ヤコブの言葉、態度に現れた。
◎14節
33:14 どうか御主人様、僕におかまいなく先にお進みください。わたしは、こ こにいる家畜や子供たちの歩みに合わせてゆっくり進み、セイルの御主人様のもとへ参りましょう。」ヤコブがこう答えたので、
【口語訳】
33:14 わが主よ、どうか、しもべの先においでください。わたしはわたしの前にいる家畜と子供たちの歩みに合わせて、ゆっくり歩いて行き、セイルでわが主と一緒になりましょう」。
【新改訳改訂3】
33:14 あなたは、しもべよりずっと先に進んで行ってください。私は、私の前に行く家畜や子どもたちの歩みに合わせて、ゆっくり旅を続け、あなたのところ、セイルへまいります。」
アドーン 主 エベド しもべ
★兄エサウの怒り
兄エサウ自身も、この20年以上 悶々として過ごした。
弟ヤコブの逃亡
ヤコブを許すことはできない。 その怒りはずっと煮えたぎっていた。
万が一弟ヤコブが戻って来たら、その怒りを晴らすのだ。
そう考えていたはずである。
★エサウにとっては、想像できなかったこと
再会の時が来ても、おそらく修羅場になるだろう。
怒りを晴らさずにはおかない。
しかし、そうならなかった。
弟の言葉、態度に接し、兄エサウは許す心が与えられた。
それは、自分の力ではなかった。 そう変えられた。
神のご支配があった。
再会の前にヤコブに臨まれた神が、その再会の時、エサウにも臨まれた。
エサウの心に触れてくださった。
エサウは弟ヤコブを許した。
そして弟からのプレゼントを心から感謝して受け取った。
★この日の出来事
弟ヤコブ、兄エサウにとっては、夢のような出来事。
修羅場にならずに済んだ。 修羅場ではなく、涙の再会。
兄と弟が手を取り合った。
★ヤコブにとっては夢の出来事
20年以上ぶりに、ふるさとに戻って来ることができた。
兄エサウとの再会。
ヤコブの心を苦しめていたことから解放された。 もはや、恐れなくてよい。
ぐっすりと眠ることができるようになった。
★神のご支配
神がこのことを導いてくださった。
神のご支配に感謝した。 主よ、感謝しますと。
ヤコブは、あの逃げ出した夜の出来事
神の言葉を思い出していたことでしょう。
〇28:13-15
28:13 見よ、主が傍らに立って言われた。「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。
28:14 あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。
28:15 見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」
神のご支配の中で守っていただいた。
主よ、感謝します。 ヤコブは、感謝の祈りを捧げたことでしょう。
ハレルヤ!